ピコレーザーを使用しても、レーザーを照射していくと「色素沈着」が起こることがあります。
色素沈着とは皮膚が薄く茶色になることです。太陽の光でお肌が日焼けして少し茶色になるように、レーザーの光でもお肌が日焼けして少し茶色になることがあるわけです。ルーチェクリニックでは保湿もかねて、トラネキサム酸が含まれたクリームをアフターケアで処方しております。
トラネキサム酸はシミやクスミ治療でもよく使用されている医薬品もしくは医薬部以外品で、お肌の炎症を抑えて色素沈着を予防するので、お勧めしております。
ただピコレーザーを照射すればよいわけではありません。インクは皮膚の表面から奥まで存在しています。レーザーをあてるとインクは浅いところから消えていきます。1回目は一番浅いところが消え、2回目は少し深いところが消え、3回目はそのまた少し深いところが消える等です。
最初から浅いところも深いところも一気にとろうと激しい照射を行うと、大きなみずぶくれやでこぼこのリスクが高まってしまいます。タトゥーインクを最大限に消して、お肌をできるだけ守ることを大切にして、ルーチェクリニックではそのような照射方法を行っております。
タトゥーのインクは浅いところから徐々にとれる
インクがとても濃い場合、タトゥーの部分が盛り上がっていることがよくあります。この皮膚の盛り上がりが「瘢痕」といって、既に傷跡になっており、傷跡のために皮膚が盛り上がってしまっている状態です。ピコレーザーで色は取れても、盛り上がりは残ります。ルーチェクリニックでは色が取れた後盛り上がりが気になる場合は、皮膚の盛り上がりを改善する治療も続けて行うことができます。盛り上がりもできるだけ綺麗にしたい方はご相談ください。
701~750cm2
大きなタトゥーの方の場合、治療時の痛みが軽減するように局所麻酔、笑気麻酔、麻酔クリーム等、痛みに弱い方のためのご提案を致します。
1回あたりの治療時間ですがタトゥーのカラーによっては、片腕全体で約1時間程度、背中全体で約1時間半、両腕で約2時間で治療できますので、1日で全範囲の照射も可能です。
タトゥーはインクの粒子により描かれています。このインクの粒子は大小様々です。
エンライトンⅢは、大きなインク粒子を破壊して小さな粒子にし、更に小さくなった粒子を破壊することでタトゥーをきれいに除去することができます。
エンライトンⅢは2ナノ秒と750ピコ秒の2種類のパルス幅(レーザー照射時間)を使用することができますので、2ナノ秒のパルス幅で大きな粒子を破壊してから、750ピコ秒のパルス幅でさらに細かく破壊することが可能です。
そのため、ナノ秒しか照射できないレーザー(Qスイッチレーザーなど)よりきれいに消すことができるのです。
エンライトンⅢはピコに加えて「3つの波長」を選択できます。
例えば「黒なら1064nmの波長を選択する」というように、それぞれの色を取りやすい波長を選択するのです。
皮膚の奥にあるインク程、取り除くために高いMax出力が必要です。
エンライトンⅢ は1064nmは800mJ、532nmは400mJ、670nm:125mJという高いMax出力性能があります。
エンライトンⅢはスポットサイズ(レーザーの直径)を最小2.0mmから最大8.0mmまで調整できます。
インクのない部分に余分なダメージを与えにくくなります
ルーチェクリニックはピコレーザー「エンライトン」のテクニカルプロバイダーです。積極的に学術発表や情報提供、医師指導等を行っております。
ルーチェクリニックではこれまでピコレーザーに関する継続的な学術発表を行って参りました。
ピコレーザーの発展に寄与したいと考えております。
当院ではピコレーザー以外に従来のレーザー治療、切除法、植皮術のタトゥー除去も行っております。形成外科の専門医として患者様に最適 な治療方法をいつでも提供できるよう日々研鑽しております。
住所 |
〒104-0061 東京都中央区銀座3-3-13 阪急阪神銀座ビル7階 |
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診療時間 | 10:00~19:00 |
休診日 | 不定休 |
最寄駅 | 東京メトロ銀座駅 徒歩1分 |