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豊胸の脂肪が消失する理由は脂肪豊胸の手術方法が関係しています

  • 2021.12.13

豊胸の脂肪について大事なポイント

  • 吸引した脂肪を何もしないまま注入すると吸収されてなくなりやすい
  • 脂肪の吸収を防ぐにはコンデンスリッチ法とマイクロインジェクション法が有効です
  • 適切で正しい脂肪豊胸であれば脂肪は吸収されにくくなります

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豊胸を脂肪で実現することについて

女性のバストアップの美容豊胸手術にはいくつかの種類と方法があります。

美容医療の視点から最もオススメできる方法

ご自身の余分な脂肪を再利用する脂肪豊胸手術です。

具体的には、患者さまご自身のからだで脂肪がつきやすい部位、たとえば太ももや下腹部などの採取しても困らない脂肪を吸引して胸部に注入します。

豊胸を脂肪で実現することについてのイメージ

もともと脂肪が余っている部位を対象にしやすいため脂肪を吸引した太ももやお腹はシェイプアップできますし、バストは自然で美しく手触りもナチュラルに大きくできる、まさに

一石二鳥の究極のリサイクル手術

といえます。

人工物であるシリコンバッグを埋め込むシリコン豊胸と比較すると明らかですが、見た目の印象も自然で、仰向けになってもご自身の脂肪細胞であるためなめらかに胸が移動しますし、何よりも触った時の感触は柔らかく心地良い手触りとなります。

たしかにシリコン豊胸は脂肪を他の部位から吸引する手術は不要になりますが、見た目にも不自然になりやすく感触もどことなく人工的で、経年によって10年前後で変形したり硬くなったりして再度入れ替え手術が必要になるなどの長い目でみたときのリスクもあります。

ですが、ご自身の脂肪細胞を使用する脂肪豊胸は、もともとがご自身の体細胞となるため年齢をかさねても自然に体になじんで変化していきますし、見た目のバストラインや触れたときの感触も違和感を感じにくいため、長期的に考えても安心できる豊胸手術方法になるといえます。

とてもメリットが多く、仕上がりも満足度の高そうな豊胸手術ですが、加齢によって脂肪はなくなってしまうのではないかというご質問を度々いただく場合がございます。

はたして、注入した脂肪は本当になくなってしまうのかはとても気になる点ではありますが、次章以降ではもうすこし踏み込んで注入した脂肪がどうなるか、本当になくなってしまうのかについてご説明させていただきます。

豊胸脂肪注入の20年以上前の良くない評判について

いまから15年から20年以上前の美容医療の世界において、脂肪注入による豊胸手術の成果は、あまり評判のよいものではありませんでした

事実、自分自身の脂肪注入でバストアップができても、わりと早くに脂肪がなくなりバストサイズが元に戻ってしまうことも少なくなかったからです。

もともとは自分の脂肪細胞ですので、注入したあとになくなってしまうということは、胸の中で脂肪が体内に吸収されてしまっていることを意味しています。

豊胸脂肪注入の20年以上前の良くない評判についてのイメージ

この時代の脂肪豊胸は、わりとシンプルな手術方法がとられていて、吸引した脂肪をそのままダイレクトに胸部に注入する方法だったのです。

脂肪が体内でなくなる理由とは

ほかの部位にある脂肪細胞をそのままの状態で他の部位に注入した場合、脂肪はそのまま周囲の体細胞に吸収されてなくなってしまう傾向がとても高い性質があります。

これは吸引した脂肪の中には血液や活動しなくなった脂肪細胞や手術時の麻酔液など、さまざまな混入物があるためです。

脂肪が定着することを邪魔する混入物2、3割程度の場合もありますし、多いと5、6割の高い比率で混じってしまう場合があります。

少なくとも必要な脂肪以外にもかなりの異物が混じり込んでしまっていたわけです。

ただしこの手術法はあくまでも20年以上まえの古い手術方法で、現代では脂肪や採取から吸引までの術法もかなり研究され進歩しています。

わりと早く脂肪が消えてしまう原因として、吸引した脂肪にはそのままだとかなりの割合の脂肪以外の成分が混ざり込んでいることが分り、これら不要な混入物だけを取り除いた脂肪を注入することで、脂肪は吸収されにくく定着率がとても高くなることまでわかりました。

豊胸に必要な脂肪以外の不純物を取り除く方法としては、フィルターを使うことでろ過したり、DNA鑑定でも行われる遠心分離によって余分な混ざりものを除去して必要な脂肪だけを抽出します。

遠心分離とは洗濯機の脱水機能のようなイメージが近いでしょうね。

これら吸引した脂肪から不要な混ざりものを分離したり洗浄することで、吸収されにくい良い脂肪細胞だけにすることが可能になり、純度の高い脂肪を注入することで脂肪がなくなったり溶けてしまいにくい定着率の高い豊胸手術ができるようになったわけです。

脂肪消失を効率良く防ぐコンデンスリッチ法

吸引した脂肪から混ざり込んでいる不純物を取り除き、注入した脂肪がなくなるのを最も効率良く防いでくれる『コンデンスリッチ法』をご案内させていただきます。

コンデンスリッチ法は遠心分離によるろ過、つまり遠心力の作用を利用して採取した脂肪から混ざりものを除去して必要な脂肪細胞だけに分ける方法です。

遠心分離は身近なイメージでは洗濯機で脱水するような仕組み似ていてわかりやすいでしょう。

脂肪消失を効率良く防ぐコンデンスリッチ法のイメージ

すこし踏み込んだご説明になりますが、吸引した脂肪を回転させることで純粋な脂肪細胞の成分と油成分や血液、リンパ液や老廃物や麻酔液などの混ざりものとを分離して、濃縮された脂肪を抽出します。

油成分や液体成分とはっきり三層に分かれて分離されるので、不要な層の混入物を取り除くことで濃縮された純粋な脂肪成分だけになります

コンデンスリッチ法のような遠心分離以外の方法でも純粋な脂肪成分のろ過は可能ですが、コンデンスリッチ法と比べると抽出効率が落ちてしまう、つまりほかの方法だと不純物が混ざる割合が高いためコンデンスリッチ法をおすすめさせていただいております。

吸引した脂肪が注入された後になくなるのを効率的に防ぐことができる遠心分離によるコンデンスリッチ法はもっともお勧めできる純度の高い脂肪を抽出する方法です。

脂肪消失を効率良く防ぐ脂肪注入方法

前章では採取した脂肪から濃縮された純粋で定着率の高い脂肪を取り出すにはコンデンスリッチ法が最もお勧めの方法とご案内させていただきましたが、効率よく分離するだけでなく脂肪を注入する方法も、脂肪がなくならないようにするためにとても大切な手術工程となります。

純粋な脂肪細胞を分離できても、注入方法を間違えると脂肪がなくなりやすくなってしまいます

現在では脂肪注入の方法も研究されて脂肪がなくなってしまう確率がとても低くなっています。

旧来の注入方法は、一か所にまとめて大量に脂肪を注入してしまう『局所大量注入』が標準でしたが、しこりができてしまいやすくリスクが高いため近年これは決して行ってはいけない方法となっています。

脂肪消失を効率良く防ぐ脂肪注入方法のイメージ

脂肪注入で重要なのは、

細い針でこまかく丁寧に脂肪を注入することがポイント

となります。

注入される脂肪は生きた体細胞であるため、できるだけ細胞が生きたまま残れるような、リモデリングという細胞の数やサイズ、形態などが変化しやすい状態で注入する必要があります。

局所に一気に大量に注入してしまうと、脂肪細胞がリモデリングできずに死んでしまい体内に吸収されてしまうため、できるだけ細かく分散して注入することで脂肪がなくなりにくくなります。

当ルーチェクリニックにおきましては『マイクロインジェクション法』という、旧来よりもかなり細い注射針を使用してこまやかな脂肪注入をする術法を採用させていただいております。

脂肪細胞を細かく分散させて注入することで脂肪細胞ひとつひとつのリモデリングを促進して酸素や栄養を吸収しやすくし、より多くの脂肪細胞が生き残るため定着率が高くなり、脂肪が効率的に定着してなくなりにくくなるわけです。

脂肪消失を効率的に防ぐコンデンスリッチ法&マイクロインジェクション法

豊胸だけに限りませんが脂肪注入による手術で脂肪がなくならないために大切なのは、

  • 吸引した脂肪に混ざっている不純物をできるだけ取り除く
  • ろ過して濃縮された純粋な脂肪をできるだけ細かく分散して注入する

この2点に尽きると言えるでしょう。

脂肪消失を効率的に防ぐコンデンスリッチ法&マイクロインジェクション法のイメージ

どちらの方法も必要で、ひとつの方法だけ上手くできても、やはり脂肪は体内でなくなりやすくなってしまいます。

混ざりものや不純物をきちんと分離して、濃縮されたピュアな脂肪細胞を丁寧にこまやかに分散して注入することで、効率良く脂肪の定着率を高めることができて、注入後も脂肪が体内に吸収されてなくなりにくくなりますので、脂肪豊胸を効率的に成功させるにはとても大切な2つの手術工程となるでしょう。

このような知識や術法も、実はすべてのドクターが認識しているわけではありませんし、医師が美容医療や脂肪注入を熟知している場合とそうでない場合には、脂肪豊胸の成果や効果にも大きく違いがでてしまうので注意が必要となります。

豊胸の脂肪消失を防ぐ手術についてのまとめ

豊胸で脂肪を注入手術をした場合に、その方法や術法によっては脂肪が定着せず、早期になくなってしまうなど成果に大きな差がでてしまいます。

吸引した脂肪をできるだけなくならないようにし高い定着率を維持するためには、採取した脂肪から効率的に混ざりものや不純物を取り除きろ過する遠心分離による『コンデンスリッチ法』と、注入する際には細い針を使用してこまやかに丁寧に分散して注入する『マイクロインジェクション法』という、2つの手術工程がとても重要です。

どちらか片方の処理だけでは効率よく脂肪は定着しませんし、注入した脂肪はやはりなくなりやすい状態となります。

吸引した脂肪から純度の高い脂肪を抽出して、細かく丁寧に分散して注入するという2つの手術工程が必ず必要です。

この2つの術法をきちんと行うことで脂肪豊胸により注入された胸部の脂肪の定着率は飛躍的に高くなり、脂肪が体内で溶けてなくなりにくくなることで美しく自然で形の良いバストアップを維持しやすくなります

もちろんルーチェクリニックでも、この2つの術法を採用させていただいており、患者さまからも支持される満足度の高い脂肪豊胸手術をご提供させていただいております。

もしあなたが脂肪豊胸をご検討されている場合でしたら、この2つの方法で対応していて脂肪注入に対する注意点をきちんと理解しているクリニックやドクターを選ぶことが大切です。

担当医師

医師 土居 健太郎

医師 土居 健太郎

略歴

2006年
大阪市立大学医学部卒
2006年
沖縄県立中部病院 初期研修
2008年
東京大学附属病院形成外科美容外科
2014年
東京大学大学院医学系研究科形成外科講座 博士課程修了

資格

  • 日本形成外科学会正会員
  • 日本再生医療学会正会員

記事監修医師

このページは20代の大陰唇ヒアルロン酸注射についての美容医療に関わる専門的な内容になっています。
そのため、医師免許を持った加藤晴之輔総院長をはじめ、日本形成外科学会(JSPRS)専門医、日本美容外科学会(JSAPS)正会員を有するルーチェクリニック医師陣が監修し制作しております。

記事総監修医師:加藤晴之輔

総院長略歴

  • 岐阜大学医学部卒
  • 東京大学大学院医学博士
  • ルーチェクリニック 総院長
  • 自治医科大学形成外科非常勤講師

代表的な資格

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