大陰唇の老化についての3ポイント
- 大陰唇の老化は脂肪減少による皮膚のたるみが原因
- 美容医療手術以外では改善がむずかしい大陰唇の老化
- たるみの切除手術とコンデンスリッチ脂肪注入の組み合わせがベスト対策
大陰唇の位置とかたち
大陰唇はデリケートゾーンのなかの脱毛範囲に含まれる部位のひとつです。
具体的にはVIOライン脱毛では”Iライン”の範囲になります。
鏡で映した場合は小陰唇の外側、つまり女性器のびらびらのすぐ外側から包みこむようなふくらむ皮膚の盛り上がり部分です。
大陰唇はクッションのような役割をしているため、少し多めの脂肪を厚めの皮膚がおおうようにふっくらとして柔らかい部位となります。
内側にあるびらびらは、粘膜器官である女性器の尿道や膣へ雑菌や細菌などが入り込まないようにしっかりとフタの役割をして優しく女性器を守っています。
さらにびらびらを外側から包み込むように大陰唇が守ることで、デリケートゾーンを外部からの刺激や摩擦から守るクッションのような機能で女性器を保護する役割りをはたしております。
ただし、この大陰唇は加齢による老化現象の影響がでてしまう部位でもあります。
老化現象とはお顔のシワや皮膚のたるみなど目につきやすい部位がイメージされやすいかもしれませんが、デリケートゾーンの大陰唇においても加齢による老化の影響はしっかり現れてしまいます。
大陰唇の老化現象は脂肪減少による皮膚のたるみ
大陰唇の老化現象はどのような理由で起きるかというと、ほかの部位とおなじように主に2つの原因から現われはじめます。
- 加齢による脂肪組織の減少
- 脂肪減少による皮膚のタルミ
もちろん個人差はありますが、人間のからだは年齢とともに皮膚が平らになっていって、やがてシワシワの状態になってしまいます。
若い頃の肌はとてもやわらかくふっくらして弾力性がありみずみずしい感触だったのに、老化が進めば進むほどカサカサと乾燥して空気が抜けたようなスカスカ感のあるしわしわで平らな感触に変化していってしまいます。
身近な例えでいえば、空気がしっかり入った浮き輪は弾力性もあり表面もハリがあって膨らみも十分ですが、時間が経って空気が抜けてしまったりすると、表面からはパンと張ったふくらみはなくなり、シワシワな状態となって触ってもぐにゃぐにゃで、空気がしっかり入っていたときの感触とは比べられないほどしなしなになってしまいます。
人の肌においても老化により同じような状態になってしまい、より具体的な例でいえば、加齢により生じるほうれい線などがわかりやすいかもしれません。
ほうれい線も、皮下の脂肪が加齢と老化によりなくなってしまうため、くぼみができてほうれい線がより目立つようになります。
そのうえ、さらに他のたるんだ皮膚が垂れ下がってかぶさるので、ほうれい線がよりくぼんで見えてしまいます。
脂肪が多く含まれる大陰唇においても老化により同様の現象が起きてしまうのです。
大陰唇の老化対策はどうしたらよいか
皮膚のたるみや脂肪が減少することは加齢による老化現象で人のからだの自然な仕組みではありますが、実は老化によりしぼんだ大陰唇を若返らせることは可能です。
大陰唇が平らになりシワシワになっていく要因は、
脂肪の減少にともない皮膚がたるんでいくことです。
若返らせるとは、つまり元の状態に近づければよいのですから、皮膚のたるみを取り除き減少した脂肪組織を補い、それぞれの老化現象を治療することで大陰唇の老化を改善することができるわけです。
皮膚のたるみを除去し脂肪組織を補うには手術が必要
になります。
たるみ取りと脂肪注入という手術を行うことになりますが、ただ医療機関での手術となると痛みが心配であったり、感染症などのリスクが怖いという先入観をお持ちの方もいらっしゃいます。
ですが、医療機関での手術以外の方法では、大陰唇の老化を根本的に改善し解決することは一切かないません。
残念ながらレーザーやピーリングなどの美容治療では、大陰唇の老化を改善することができないのです。
そのほか、美容医療治療以外の方法である一般民間施設のエステサロンやマッサージ、鍼灸による治療や飲食物から効果あると宣伝されるサプリメントに至るまで、これらの方法では老化でたるみとシワのある大陰唇を治療することは不可能なのです。
医療による改善においても手術による治療が1回の術後で効果が明らかで、治療効果も半永久的に持続されるのです。
大陰唇の老化を治すたるみ取り手術について
まず一つ目の老化現象である大陰唇の皮膚のたるみですが、治療するには“大陰唇のたるみ取り手術”をおこないます。
たるみ取り手術は、麻酔をした状態で大陰唇からたるんで伸びてしまった余分な皮膚の一部を術後も目立たない部分を施術して切り取り、縫合して皮膚のたるみを除去する治療です。
大陰唇は粘膜におおわれた器官にとても近い部位であり傷はとても治りやすいため、切除する部分さえ上手にできれば術後の痕もほとんど目立ちません。
老化によりたるんでしまった余分な皮膚を取り除くことで皮膚が張りを取り戻して大陰唇からシワがなくなり若返り効果をすぐに実感できるのです。
ただし、デリケートゾーンの治療や手術には、多くの臨床経験やひとりひとり異なる部位の特徴に適切に対処できる技術が必要となります。
皮膚の切除手術は上手くおこなえなかったり位置を間違えると術後に傷が目立つようになりますし、長期的な皮膚のツッパリ感が残る原因ともなってしまいますから、しっかりと信頼できる技術力と臨床経験豊富な医師に治療してもらうことが大切です。
大陰唇の老化を脂肪注入手術で治す
大陰唇の老化の要因となっている脂肪の減少の治療は、脂肪を補うための脂肪注入の手術で行います。
脂肪注入はご自身のからだの中の余分な脂肪、腰やお腹周辺、内ももなどの脂肪がつきやすい部位から採取して大陰唇に注入し直す手術です。
大陰唇の脂肪が老化によって減少してしまったわけですから、まだ余分に残っている自身の脂肪で補うのは道理にかなった方法ですし、他人の脂肪は使えませんので感染症などのリスクも少なく安全面や安心感の高い治療方法です。
脂肪注入による治療の大きなメリットは、きちんと定着させることでその効果は半永久的に持続できる点になります。
部位に直接注入する方法では他にヒアルロン酸注射がありますが、ヒアルロン酸は体内由来の成分であるため1~2年程度で体内に吸収されてなくなってしまいます。
その点、自分自身の脂肪細胞を使用する脂肪注入は半永久的な持続が期待できますし、なによりも元々からだの組織を移植しているので、触った時の柔らかさや感触もヒアルロン酸よりも自然でより違和感のない肌触りになるといえます。
さらに脂肪注入手術では、より脂肪の定着率を高めるため採取した脂肪をそのまま注入するのではなく、コンデンスリッチ脂肪注入法により不純物をできるだけ取り除き、濃縮された脂肪細胞のみを注入する美容整形手術をおこないます。
大陰唇の老化と治療のまとめ
もしかするとあなたは今まで、“大陰唇の老化”なんて言葉を聞いたことがないかもしれません。
脱毛部位でいうところのデリケートゾーンのVIOラインのIラインの範囲における老化現象といえます。
実は加齢による老化の影響を受けるのは顔やバストだけでなく、デリケートゾーンの各部位も同じように老化で衰えていきます。
若い頃は弾力性とハリがありふんわりとしてた大陰唇も、老化により脂肪が減少して平らになり、皮膚がたるむことでシワシワになってしぼんでしまいます。
大陰唇の老化は、たるみ取りで余分な皮膚を切除してふくらみがなくなり平らになった部分に脂肪注入をすることで、肌にハリを持たせ弾力性がありふっくらとした大陰唇へと若返り手術をすることで治すことができます。
現代の美容医療手術の組み合わせで、
デリケートゾーンの老化も若返りさせることができる
のです。
この2つの手術の組み合わせ効果は1回の治療で半永久的に持続させることができます。
大陰唇を含むデリケートゾーンの加齢による老化現象でお悩みの方は、若返りのための治療改善方法がありますから、お気軽に当クリニックへご相談ください。
婦人科形成統括医師・著者医師
略歴
- 2005年
- 筑波大学医学部卒業
- 2007年
- 東京大学形成外科
- 2017年
- 日本医科大学形成外科 講師
- 2019年
- ルーチェクリニック銀座院
資格
- 婦人科形成研究会 理事長
- 東京大学大学院医学博士
- 日本形成外科学会専門医
- 日本創傷治癒学会 評議員
- 日本創傷外科学会 学会誌編集委員
担当医師
- 医師
- 幡手 亜梨子
- 医師
- 堀口 舞
- 医師
- 松元 麻里子
記事監修医師
このページは20代の大陰唇ヒアルロン酸注射についての美容医療に関わる専門的な内容になっています。
そのため、医師免許を持った加藤晴之輔総院長をはじめ、日本形成外科学会(JSPRS)専門医、日本美容外科学会(JSAPS)正会員を有するルーチェクリニック医師陣が監修し制作しております。
記事総監修医師:加藤晴之輔
総院長略歴
- 岐阜大学医学部卒
- 東京大学大学院医学博士
- ルーチェクリニック 総院長
- 自治医科大学形成外科非常勤講師
代表的な資格
- 日本形成外科学会専門医 専門医一覧
- 日本美容外科学会正会員 名医を探そう
- 日本美容外科学会評議員 評議員一覧
- 国際美容外科学会正会員 Find a surgeon
- 日本再生医療学会会員
- アメリカ形成外科学会正会員
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