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デリケートゾーンのかゆみ、かさかさは硬化性萎縮性苔癬かもしれない

デリケートゾーンのかゆみの原因

年齢とともにデリケートゾーンがカサカサして、かゆみや痛みが出てしまう症状はありませか?単なる乾燥によるものだけではない可能性があります。痛みもできて、頻繁にかいてしまう。

このような方は硬化性萎縮性苔癬(こうかせいいしゅくせいたいせん)の可能性があります。

 

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硬化性萎縮性苔癬とは?

硬化性萎縮性苔癬(こうかせいいしゅくせいたいせん)、、、長い名前ですよね。最初は強い乾燥やかゆみ、などが起こります。症状が進むと、ただれや水ぶくれなどができることがあります。これらの症状が続くと見た目もガザガザになってしまいます。一般的に肛門や性器の周辺部位にできやすいですが、まれに体の他の部位にもみられます。

硬化性萎縮性苔癬@ルーチェクリニック

どのようなひとがなりやすいの?

硬化性萎縮性苔癬はまれな病気です。中高年の女性に多いと言われています。なんとなくかゆい、時々気になる程度でしたら焦る必要はありません。ですがどんどん症状が強くなる、症状の範囲が広がるようでしたらお医者さんに相談しましょう。

 

硬化性萎縮性苔癬の原因

免疫の細胞の調子が崩れてしまうことで起こるものと言われています。例えば免疫の細胞の代表、白血球は通常バイ菌を攻撃して倒します。しかし、硬化性萎縮性苔癬場合、白血球がなぜか自分のデリケートゾーンの細胞を攻撃してしまい、炎症が起きてしまいます。炎症によって強いかゆみがでる、ガサガサ感や水ぶくれができます。放置して悪化するとおしっこが出にくいなどの排尿障害を起こすこともあります。

 

硬化性萎縮性苔癬の治療

病院やクリニックでは、ステロイド外用剤、タクロリムス外用剤、光線療法などを行います。しかし難治性なことも多く、処方される塗り薬を塗ってもなかなか症状が改善しないこと、悪化してしまうこともあります。そのような場合は自費治療のPRP療法、炭酸ガスレーザーが効果的と言われています。

硬化性萎縮性苔癬の原因@ルーチェクリニック

治りにくい硬化性萎縮性苔癬にPRP療法

PRP療法は、自身の血液から組織再生を促す血小板や成長因子を抽出し、これを注射することで組織の若返りや症状改善させる治療です。高い効果がありながら、自身の血液からとった成分のため安全性が非常に高く、アレルギーなどの副作用もほとんどおこらないことが特徴です。塗り薬を使っても、なかなか良くならなかった硬化性萎縮性苔癬が、このPRP療法で劇的に改善した例が多数報告され、近年、権威ある国際的な学会でも、とても注目されています。採血後に、PRP成分を抽出し、麻酔クリームを塗った後に、少しずつ注射していきます。

 

治りにくい硬化性萎縮性苔癬に炭酸ガスレーザーも有効

特殊なレーザーをデリケートゾーンに照射することで組織の再生を促し、皮膚の弾力やみずみずしさを取り戻す治療です。レーザーの刺激により、線維芽細胞を活性化させ、症状の改善をめざすものです。治療時間は5~10分程度。照射前に麻酔クリームを塗った後に行いますので、痛みはほとんど感じません。1ヶ月おきに3回程行うと効果的と言われています。

 

硬化性萎縮性苔癬のまとめ

デリケートゾーンのお悩みはなかなか人に相談できないものですよね。こんな症状初めて、最近どんどんかゆみがひどくなる、、そのような症状の悪化が続くようでしたら、まずはお医者さんに相談してみましょう。

 

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婦人科形成統括医師・著者医師

著者医師 佐野仁美(ルーチェクリニック銀座院院長)

 

略歴

2005年 筑波大学医学部卒業

2007年 東京大学形成外科

2014年 日本医科大学形成外科 助教

2017年 日本医科大学形成外科 講師

2019年 ルーチェクリニック銀座院

資格

東京大学大学院医学博士

日本形成外科学会専門医

日本創傷治癒学会 評議員

日本創傷外科学会 学会誌編集委員

 

担当医師

佐野 仁美

堀口 舞

 

記事監修

このページは医療に関わる専門的な内容になっています。

そのため、医師免許を持った加藤晴之輔総院長をはじめ、

日本形成外科学会(JSPRS)専門医、

日本美容外科学会(JSAPS)正会員を

有するルーチェクリニック医師陣が監修し制作しております。

記事総監修医師:加藤晴之輔

  

 

<総院長略歴>

  • 岐阜大学医学部卒
  • 東京大学大学院医学博士
  • 医療法人社団光美会 理事長
  • ルーチェクリニック 総院長
  • 自治医科大学形成外科非常勤講師

<代表的な資格>

 

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