タトゥー除去の跡が綺麗になるかどうかは治療方法で決まる!
タトゥーや刺青を消すとき、
できることなら可能な限り
綺麗に消したいですよね。
綺麗に消せるかどうかは、
ズバリ!
治療法によって決まってしまいます。
タトゥー・刺青除去の消し方には、
大きく分けて以下のような方法があります。
- 手術によるタトゥー除去
- レーザーによるタトゥー除去
それぞれの治療にメリットがあり、
傷跡も変わってきます。
それぞれを細かくみてみましょう。
手術によるタトゥー除去3種類
手術によるタトゥー・
刺青除去の方法には次の3つがあります
- 切除縫合によるタトゥー除去
- 削皮術によるタトゥー除去
- 植皮術によるタトゥー除去
結論から言うと
外科的なタトゥー除去の方法では、
どの方法でも跡が残ります。
しかしレーザーでは得られない
メリットもあると言えます。
1つ1つの方法が
どのような跡になるか解説致しましょう。
タトゥー除去の跡:
①切除縫合による跡
切除縫合とは、
タトゥーを「切除」して「縫合」する、
すなわち切って取ってしまって
縫い寄せる方法です。
縫った傷跡は線状になります。
なので線の跡が残ることになります。
形成外科的な切り方、
縫い方のテクニックで
線の跡ができるだけ
目立たないような工夫を
凝らすことができなくもないのですが、
多くの場合傷の部分に
強い緊張がかかるので、
ミミズ腫れのように
赤く盛り上がってしまいます。
このミミズ腫れは、傷跡の範囲内に
収まっていれば「肥厚性瘢痕」と
呼ばれますし、
傷跡の範囲を超えていたら
「ケロイド」と診断されます。
どちらも一生そのままの状態に
なってしまいます。
タトゥー除去の跡:
②削皮術による跡
削皮術とは、「皮膚」を「削って」
タトゥーを除去する方法です。
メスでタトゥーが入っている部分を
薄く削り取るわけです。
恐ろしいし痛そうな話ですが、
もちろん実際は局所麻酔
(部分麻酔とも言います)をして、
歯医者さんのように
痛み止めの麻酔をしてから
治療を行います。
麻酔が効いてしまったら
何も感じないので
あとは待っていれば治療は終わります。
削皮術の跡は削った部分が
全部ケロイド状態になります。
例えば丸なら丸を崩したような形で、
何かの柄なら元の形が
わからないような感じの形で、
赤く盛り上がった状態になります。
タトゥーの部分が
全部赤く盛り上がったような
傷跡になるので、
温泉やプールに行くと目立ってしまいます。
「どうしたの?」となるので、
「バイクでこけちゃって」とか
「子供のころ熱湯かぶっちゃって」など、
他の傷跡に置き換えるイメージと
言ってよいでしょう。
タトゥー除去の跡:
③植皮術によるタトゥー除去
植皮術とは「皮膚」を
「移植」する方法です。
「植皮術」と「皮膚移植」は
同じ意味です。
タトゥー部分をまず削皮術で削って、
そのあとにタトゥーの
入っていない皮膚を移植します。
削皮術に比べて、
傷跡を自分の皮膚でカバーするので
傷の治りは削皮術よりは早いです。
皮膚移植というと、
綺麗な皮膚を移植するので
綺麗になるように思えますが、
実際は引きつれたような
跡が残ります。
削皮術よりはまだましですが、
やはり火傷跡のような
ぐじゃッとした皮膚の質感になります。
また、植皮術のもう一つのデメリットは、
皮膚を採取したところも
傷跡になってしまう点です。
皮膚移植だからといって
跡がないではないので、
やはり火傷などの傷跡に置き換える、
というイメージが正しいです。
レーザーによるタトゥー除去
レーザーによるタトゥー除去は
大きく次の2つにわけることができます。
- 従来の古いレーザー 例えばQスイッチヤグレーザー
- ピコレーザー
同じレーザー治療でも、
綺麗になるものもあれば、
逆に傷跡が増えてしまうものもあります。
慎重に選ぶ必要があります。
それぞれをみてみましょう。
タトゥー除去の跡:
①従来の古いレーザー
タトゥー除去に
最も効果があるピコレーザーが
まだ開発される前は、
Qスイッチレーザーが
タトゥー除去のレーザー治療において
主流でした。
しかし、ピコレーザーが世に出て以来、
完全に過去のレーザーとなりました。
従来のレーザーでは全然取れない、
それどころか逆にケロイドに
なってしまった等など
デメリットがとても多いと言えます。
せっかく綺麗に取りたくて
レーザーを選択したのに、
結果取れないなども起こります。
各段によいピコレーザーが出た以上は、
タトゥー除去の跡を
綺麗に決めることができるのは、
ピコレーザーと言えるでしょう。
タトゥー除去の跡:
②ピコレーザー
ピコレーザーは
最も新しいレーザーです。
そしてタトゥー除去治療法の中で
一番綺麗に消える方法です。
すぐにでもタトゥーを
とらないといけない、
そういった状況でない限りは
ピコレーザーを選択することを
お勧めします。
ピコレーザーのデメリットは
1回では治療が終わらないことです。
従来のレーザーより
パワーアップしていますが、
それでも1回で取れる方法ではないので、
治療期間がかかります。
しかし、時間をかけてでも
将来的にほとんど
わからなくなってしまって、
どんな柄をいれてたっけ?
と忘れてしまうくらいとれるので、
特に女性の方を含めて
綺麗に取りたい方は、
まずピコレーザーを選択すべきです。
タトゥー除去の跡のまとめ:一番綺麗なのはピコレーザー
タトゥー除去の跡が
一番綺麗な治療法はピコレーザーです。
基本的に手術はすべて
一生残る傷跡ができてしまいます。
また、従来の古いレーザーでは
タトゥーはとれないですし、
かえってケロイドなどの
ひどい傷跡が増えるだけに
なりかねません。
可能な限り綺麗に取りたい方は、
ピコレーザーを選択しましょう。
記事著者
このページは医療に関わる専門的な内容になっています。
そのため、
医師免許を持った加藤晴之輔総院長をはじめ、
日本形成外科学会(JSPRS)専門医、
日本美容外科学会(JSAPS)正会員を有する
ルーチェクリニック医師陣が著者・監修し制作しております。
記事著者・総監修医師:加藤晴之輔
<総院長略歴>
- 岐阜大学医学部卒
- 東京大学大学院医学博士
- 医療法人社団光美会 理事長
- ルーチェクリニック 総院長
- 自治医科大学形成外科非常勤講師
<代表的な資格>
- 日本形成外科学会専門医 専門医一覧
- 日本美容外科学会正会員 名医を探そう
- 日本美容外科学会評議員 評議員一覧
- 国際美容外科学会正会員 Find a surgeon
- 日本再生医療学会会員
- アメリカ形成外科学会正会員
お問い合わせ
ルーチェクリニックでは
カウンセリング料、診察料、
再診料などは頂いておりません。
お話だけならお金はかかりません。
後日検討して治療を始める事もできます。