びらびらの形で大切なチェックポイント
- びらびらの形や大きさに正しさや基準はない
- びらびらは個人差や左右が非対称など多様性がある
- ビラビラの形を整え左右差をなくす方法は「小陰唇縮小術」だけ
びらびらとは何?ビラビラについて
今回の記事で取り扱う”びらびら”とは正確に医学的な用語で表現すると、
小陰唇(しょういんしん)
と言います。
そして女性のデリケートゾーン両側にあり、この小陰唇を守るようにして囲んでいる大きめのやや盛り上がりのあるふっくらとした部分は
大陰唇(だいいんしん)
と呼ばれています。
この左右の大陰唇の内側にあり、粘膜に覆われた器官である性器を軽く守るようにあるひだ状の薄い組織部分が「小陰唇」と呼ばれている場所です。
わりと日常的には使いずらい難しい名称でもあるので一般的には、
俗称として”びらびら”と表現されることが多い
です。
このビラビラは粘膜に覆われている器官である尿道や膣の出口周辺を守る大切な皮膚組織となります。
膣や尿道周辺の粘膜の潤いを維持し、外部から侵入する細菌やばい菌などから尿道や膣を保護してくれています。
また、性行為などの興奮時には血流が多くなることで、もともとの状態よりも膨らんだりすることもあります。
とにかく、このびらびらとは、女性のデリケートゾーンを外部からの雑菌や細菌が侵入することを防ぐための大切な役割を果たしているのです。
正しいびらびらの形について教えます
さて、びらびらの形、見た目の大きさや左右の対称差なども含め、標準となるような基準となる形状の定義のようなものはあるのでしょうか。
結論として、
びらびらの形に正常で正しい形という明確な定義はありません。
基本的に、ビラビラの大きさや形については、個体差や個人差がかなり存在しているため、人によってまちまちであると言っても言い過ぎではありません。
また、大きさや形だけでなく左右のびらびらのサイズの差があったり、形がそれぞれ違うことがあるのも普通の状態であるといえるでしょう。
左右対称で均等なほうがかなり珍しい
といえます。
ですので、びらびらに関して言えば、
- 左右差がある
- 右は小さいのに左が大きい
- びらびらがギザギザしている
- 一部分が引き延ばされて大きい
- ビラビラが黒ずんでいる
など、人によっていろいろな形や色味、大きさに違いがあるのはごく普通のことになります。
普段露出したり、情報を共有することも少ない部位組織となるので、自分のびらびらが果たして一般的な大きさであるかとか、サイズは普通なのかとか、形や色味は標準的であるのかなど、比較対象や明確な基準もないため、不安になったりわからなくなることはごく当たり前のことですよね。
びらびらの形がもたらす不便な日常生活
はじめに、
びらびらの形に正常や異常という判断基準はありません。
びらびらの大きさや形状は、すべての人に個人差があり左右の大きさや形が違うことも多いのが実情となるのです。
しかしながら、どのようなびらびら状態であっても問題がないというとそうではなくて、大きさや形によっては日常生活上で不便を感じたり、外見上の見た目のコンプレックスとして悩みを抱える原因になってしまうケースがございます。
例えばびらびらが極端に大きい場合には、
- ズボンや下着を履いた時にこすれたり挟まり痛む
- 自転車に乗ると挟まったりつぶされたりして痛みを生じる
- ギザギザした形状であるため排尿時に尿が飛び散る
- トイレットペーパーがわりと付着して不衛生になる
といったような不便さや不快感を伴う原因となってしまいます。
さらに、近年人気の高いVIO脱毛をした場合には、脱毛することでそれまで体毛で覆われていた陰部周辺の毛髪がなくなり、びらびらが目立ちやすくなるために、脱毛を断念してしまうなどのお悩みとなるケースもうかがうことがあります。
また、妊娠時は気にならなかったにもかかわらず出産後にびらびらの形が変わったり、大きく伸びて肥大化してしまい、出産前に着用していた水着を着た際には股間部のもこつきが気になるようになってしまったというケースもございます。
そして性交渉時などではパートナーに、「びらびらが大きい」とか「形がヘン」などと無意識に言われることで、それまでは気にしていたわけではないのに、妙に意識することになって、コンプレックス化してしまい悩みになってしまったケースなどもあります。
びらびらの形を整え小さくする方法とは
ここまでは、びらびらの形や大きさの個人差が気になる点や、びらびらが原因となって日常生活での支障や精神的な悩みになるケースについてご紹介させていただきましたが、ここからは、このようなお悩みには明確な解決方法があり、その解決の手段をご説明させていただきますので、ぜひご安心いただけましたらと存じます。
びらびらの形を整え、バランスの良い見た目の違和感をなくす方法はあります。
その方法は、クリニックだけで可能な
小陰唇縮小術(しょういんしんしゅくしょうじゅつ)
と言います。
小陰唇縮小術とはどんな手術かというと、婦人科形成手術に分類される女性専用の形成手術の一種となります。
大きいびらびらの不要部分を切除して切り取り、縫合で縫い合わせて見た目や形を最適な状態に整える軽めの手術になります。
小陰唇の余分な部分を手術によって取り除くことで、それまで伸びたり肥大していたびらびらが挟まったりこすれたりすることで生じる痛みからも解放されるでしょう。
ほかには、びらびらのヒダが多すぎる場合などは、余分なヒダだけを取り除いて外見上の見栄えを良くして、見た目がかなりスッキリとした形の綺麗なびらびらにできます。
手術では原則的にどのような形であっても左右両方のびらびらをそれぞれ切除して形やバランスを整えることが基本となります。
片方だけですと形状バランスの調整がむずかしいのですが、両側をバランスよく切除することにより、トータルでの仕上がりの形がきれいに整うようになるためです。
びらびらに正しい基準はないとご説明していてやや矛盾してしまいますが、一般的に多くの方が好まれるびらびらは、大陰唇に完全に隠れるぐらいか、わずかにはみ出ているぐらいの控えめの状態が好まれる形となるようです。
小陰唇縮小術と副皮切除が必要となるケース
びらびらを切除して形をきれいに整える手術は、
小陰唇縮小術(しょういんしんしゅくしょうじゅつ)
だけとなります。
ただし、びらびらの手術を考える前に注意したい点があります。
一見ビラビラが目立つように見えて、実際は副皮(ふくひ)という部分が目立っているケースがあります。
副皮とは、小陰唇と大陰唇の間にある、クリトリスにかけてややデリケートゾーンの中ほどから上部にあり、こちらは個人差が大きく、全くない方から2重以上に重なりをもっている方までさまざまで、びらびらの一部とも勘違いされることがある本来はなくても問題がない余分なヒダ組織部のことです。
大陰唇と小陰唇の隙間に、もう一種類のびらびらがある場合は余計にヒダが目立ちやすくたわんでしまったり、場合によっては痛みを生じる原因となってしまうケースもあります。
でもご安心ください。実は副皮もびらびらである小陰唇と一緒に切除手術できますので、気になっている方やびらびらが目立つ原因となっている場合は、併せて切除してきれいに見た目を整えスッキリさせてしまうことが推奨されます。
存在感のある目立つ副皮の場合は、びらびらだけを切り取って処置を終わりにしてしまう場合では副皮はそのまま残っているので、まるでビラビラがそのままのように見えてしまい、ほとんどスッキリと形が整えられた印象が得られない場合があります。
そうはいっても、ご自身に副皮があるかどうか、目立つほどの大きさなのであるかの判断は、一般の方ではなかなか判別しにくいかと存じます。
ルーチェクリニックにおきましては、婦人科形成の専門女性医師による診断をお受けいただくことが可能となっております。
副皮があるかないか、目立っているかどうかを診断した上で、切除したほうがより形や見た目が綺麗によくなると診断された場合には、びらびらと同時に副皮の切除手術をお受けいただくことがおすすめです。
小陰唇縮小とクリトリス包茎切除が必要となってしまうケース
前章では、びらびらが目立っているように見えて、実は副皮(ふくひ)が原因である方の場合について説明させていただきました。
実は他にもびらびらに間違える組織部位があり、それは
クリトリス(陰核)包茎であるケース
があります。
クリトリス包茎とはなにかというと、女性のクリトリス部分に皮膚が全体的に多いかぶさっている状態のことです。
クリトリスは包皮といわれる皮膚が被さりすぎてしまうことで、皮膚のたわみ、大きなびらびらの一部のように見え目立つことがあります。
万一クリトリス包茎がある場合には、小陰唇縮小術とあわせてクリトリス包茎切除手術をお受けいただことがおすすめです。びらびらの形の問題が小陰唇だけでなかった場合は、より綺麗にスッキリとしてよい形状と見た目のデリケートゾーンが期待できます。
ただし、包皮の被さり方にも個人差があるので専門医による診察が必要になります。
びらびらの形に関する要約とまとめ
まず、
びらびらの形に「正しい形」という基準というものはありません。
びらびらの形や大きさは個人差が必ずありますし、左右の対称差も違いがほとんどの方にあることがごくごく普通のことと考えていただいてよいでしょう。
逆に、びらびらが均整のとれ綺麗に左右対称という方はほとんどおりません。
それでも、日常生活上で不便であったり不快感を感じたり、見た目の形などがコンプレックスとなり、どうしてもコンスタントに気になってしまう場合であれば、びらびらの形を整えて縮小することがもっとも良い解決策になるでしょう。
その唯一の方法となるのは、
小陰唇縮小手術(しょういんしんしゅくしょうしゅじゅつ)
です。
専門医でもある女性医師が診察しますので安心して受診していただけますし、手術によってびらびらの形をきれいに整えることにより、日常生活での不快感も解決し、見た目の形も綺麗になることで、それらの悩みを一気に解決、解消してしまいましょう。
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ルーチェクリニックでの小陰唇縮小術における3つのメリット
- 小陰唇の大きさや形状などから患者様の小陰唇にあった美しい仕上がりの手術を致します。
- ご本人の希望を尊重し10種類以上の手術方法から一番安心で安全な手術をいたします。
- 形成外科専門の女性医師による細やかな手術が受けられ万全のアフターケアで安心です。
婦人科形成統括医師・著者医師
略歴
- 2005年
- 筑波大学医学部卒業
- 2007年
- 東京大学形成外科
- 2017年
- 日本医科大学形成外科 講師
- 2019年
- ルーチェクリニック銀座院
資格
- 婦人科形成研究会 理事長
- 東京大学大学院医学博士
- 日本形成外科学会専門医
- 日本創傷治癒学会 評議員
- 日本創傷外科学会 学会誌編集委員
担当医師
- 医師
- 幡手 亜梨子
- 医師
- 山口 華央
- 医師
- 魚住 知美
記事監修医師
このページは20代の大陰唇ヒアルロン酸注射についての美容医療に関わる専門的な内容になっています。
そのため、医師免許を持った加藤晴之輔総院長をはじめ、日本形成外科学会(JSPRS)専門医、日本美容外科学会(JSAPS)正会員を有するルーチェクリニック医師陣が監修し制作しております。
記事総監修医師:加藤晴之輔
総院長略歴
- 岐阜大学医学部卒
- 東京大学大学院医学博士
- ルーチェクリニック 総院長
- 自治医科大学形成外科非常勤講師
代表的な資格
- 日本形成外科学会専門医 専門医一覧
- 日本美容外科学会正会員 名医を探そう
- 日本美容外科学会評議員 評議員一覧
- 国際美容外科学会正会員 Find a surgeon
- 日本再生医療学会会員
- アメリカ形成外科学会正会員
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