最新シミ取りレーザー、ピコレーザー
ピコレーザーは、非常に新しいレーザー機器です。
従来のレーザー機は「ナノ秒」での照射でしたが、
ピコレーザーの場合はその1000分の1、
すなわち1兆分の1秒でレーザーを照射します。
照射時間が短ければ短いほど、肌へのダメージが少なくなります。
また従来のレーザー機は痛みも強く出ることがありましたが、
ピコレーザーの場合は照射時の痛みも抑えられています。
このような特徴を持つピコレーザーは、
美容業界から非常に高い評価を受けています。
特にシミに対するピコレーザーの効果は目覚ましく、
多くの病院がこのピコレーザーを導入しています。
今回は、このピコレーザーの及ぼすシミへの効果を見ていきましょう。
レーザーがシミに対して効果的なワケとは？
ピコレーザーは、シミ治療において非常によく用いられるものです。
このことを詳しく知るためには、
まずは「シミとレーザーの関係」について知らなければなりません。
シミができる原因
シミができる理由はさまざまですが、
もっともわかりやすいのは「紫外線を原因とするもの」でしょう。
これを例にとって解説します。
私たちの体は、紫外線を「ダメージを与えてくるもの」ととらえます。
そのため紫外線から体を守るために動き始めることになります。
その過程のなかで、メラノサイトからメラニンが作られます。
メラニンは、有害な光を吸収する力のある成分であり、
これによって体にダメージがいくことを避けようとするのです。
つまり、メラニンは体を守るための防御成分といえるのです。
通常、このメラニンは新陳代謝によって体外に排出されていきますが、
肌にそのまま残ることもあります。
これが「シミ」「ソバカス」となって表れてくるのです。
メラニンを作り出さないようにするためには、
「紫外線から身を守ること」が重要です。
日焼け止めや日傘、長そで、帽子などで紫外線をカットしていきましょう。
ただそれでも、
紫外線の影響を完全にシャットアウトすることは難しいといえます。
また、年齢を重ねると新陳代謝が悪くなっていくため、
メラニンを体外に排出することが難しくなり、シミができやすくなります。
そうしてできてしまったシミに対する対抗策となるのが、「レーザー」です。
シミ取りレーザーの役割
レーザーは、肌に残るシミのメラニンを破壊します。
レーザーによって細かく破壊されたメラニンは、
やがて排出されることになります。
このためレーザーがシミを消すための方法として採用されているのです。
クリームなどは効くの？
日焼け止めはメラニンが作ることを防ぐための有効な手段になりえますし、
市販品の美白化粧品は「シミが出るのを防ぐこと」には寄与してくれます。
また、できてしまったシミを薄くすることのできる成分を配合した
基礎化粧品や薬もあります。
ただしこれらに
「即効性」
「できてしまったシミを、すぐに確実に消す効果」
までを求めるのはなかなか難しいといえます。
しかしレーザーでの対処であるのなら、
多くの人に対して高い効果を示し、即効性もあります。
物理的にメラニンを壊して排除していくわけですから、
その効果は非常に高いといえます。
レーザーはどこでもできる？
なお、レーザーを扱うことができるのは「病院」「クリニック」だけです。
エステサロンではこれを取り扱うことはできません。
ピコレーザーをはじめとしたレーザー治療を希望する場合は、
この点にも注意したいものです。
ピコレーザーはシミ取りに有用なレーザー
このように、レーザーはシミ対策のひとつとしてとても人気を博しています。
しかしレーザーにも数多くの種類があります。
その数多くの種類のなかでも、
ピコレーザーは特にシミに対して効果的に働くと考えられています。
ピコレーザーは従来のレーザーよりもはるかに短い時間での照射が可能です。
そのため、数多くのメリットがあります。
- 肌へのダメージが少ない
- 効果が高い
- トラブルと痛みが少ない
ひとつずつ見ていきましょう。
ピコレーザーシミ取りメリット１）肌へのダメージが少ない
レーザーの照射は、どうしても肌にダメージを与えてしまいます。
しかしピコレーザーの場合照射時間が非常に短いため、
周囲の肌を傷つけるリスクを格段に下げることができます。
「肌を傷つけずにレーザー治療をしてもらいたい」
と考える人には、非常におすすめです。
ピコレーザーシミ取りメリット２）効果が高い
ピコレーザーがシミの治療について有効だと言われる理由のひとつが、
「効き目が高いこと」にあります。
ピコレーザーは従来のレーザーに比べて、
シミに対して細かくアプローチしていくことができます。
メラニンをより細かくより細く壊していくため、
比較的深いシミであっても除くことが可能です。
この「効果の高さ」はすばらしく、
これを評価した医師によって
入れ墨の除去ややけどの除去などにも使われているほどです。
また、あざなどに対しても効果を示しますし、
ニキビ跡の凸凹を治すためにも使われます。
1回の照射でも効果が得られることもありますが、
複数回照射することによってさらに効果を実感しやすくなります。
ピコレーザーシミ取りメリット３）トラブルと痛みが少ない
ピコレーザーは衝撃波を使ってアプローチしていきます。
熱によるダメージが少ないため、
炎症などが起きにくいという特徴があります。
また痛みがとても少なく、
ストレスなく施術を受けられるのもピコレーザーの魅力だといえます。
美容外科施術を受けた場合、
ダウンタイム（施術をした後に起きる腫れや痛み、むくみなどが続く時間。
また、それらの症状がみられること）が起きます。
従来のレーザー治療では1週間ほど続いていたこのダウンタイムですが、
ピコレーザーの場合は1日程度で済むとされています。
ピコレーザーのシミ取り放題プラン
ピコレーザーでシミ取りをする場合、
シミの数があまりに多い場合は、
シミ取り放題プランがお得かもしれません。
1個いくら、ではなく、この範囲にあるシミ全部をとりますよ、
というプランです。
クリニックよってはそういったプランがあるかもしれないので
チェックしてみるとよいでしょう。
ピコレーザーでのシミ取りのまとめ
このような理由から、ピコレーザーは数多くの病院に導入されています。
なお、ピコレーザーでの治療は当然のことながら自費診療となります。
値段は病院によって異なりますから、
必ず確認するようにしてください。
また、ピコレーザーはダウンタイムが短いのが特徴です。
ピコレーザーは、シミに悩む人にとっての心強い味方です。
年齢を重ねたお顔も美しいものですが、
「このシミがなければもっと自分の顔が好きになれそう！」と考えるのであれば、
ピコレーザーを受けることも検討したいものですね。
記事著者
このページは医療に関わる専門的な内容になっています。
そのため、
医師免許を持った加藤晴之輔総院長をはじめ、
日本形成外科学会（JSPRS）専門医、
日本美容外科学会（JSAPS）正会員を有する
ルーチェクリニック医師陣が著者・監修し制作しております。
記事著者・総監修医師：加藤晴之輔
＜総院長略歴＞
- 岐阜大学医学部卒
- 東京大学大学院医学博士
- 医療法人社団光美会 理事長
- ルーチェクリニック 総院長
- 自治医科大学形成外科非常勤講師
＜代表的な資格＞
- 日本形成外科学会専門医 専門医一覧
- 日本美容外科学会正会員 名医を探そう
- 日本美容外科学会評議員 評議員一覧
- 国際美容外科学会正会員 Find a surgeon
- 日本再生医療学会会員
- アメリカ形成外科学会正会員
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