ピコレーザーはレーザーの中でも最新のレーザーです。
ピコレーザーについて何が新しいのか詳しく解説します。
これまでのレーザーはナノレーザー
インターネットやクリニックでよく聞く
ヤグレーザーやルビーレーザーですが、
これらのレーザーは
従来のレーザーで、Qスイッチレーザーとも呼ばれています。
Qスイッチレーザーとナノレーザーは同じ意味です。
ナノレーザーというのはレーザーが発射されている時間が
ナノ秒間ということを意味しています。
1秒の1/1000が1ミリ秒、
1ミリ秒の1/1000が1ミクロン秒
1ミクロン秒の1/1000が1ナノ秒です。
このナノ秒間という非常に短い時間の間にレーザーが照射されています。
このレーザーをQスイッチレーザーと呼んでいました。
スイッチレーザーとナノレーザーは同じレーザーです。
ナノレーザーの一世代前のレーザーはロングパルスレーザー
ナノレーザーが世の中に登場した時それまで使われていたレーザーは
ロングパルスレーザーと呼ばれていたレーザーです。
ロングパルスレーザーとはミリ秒でレーザーが発射されています。
これは主に脱毛レーザーなので、使われているレーザーです。
脱毛レーザーとしては使えたのですがロングパルスレーザーでは
シミは綺麗に撮れませんでしたそこで登場してきたののが、
ナノレーザーであるQスイッチレーザーです。
それぞれのレーザーの違いは何か
最も古いものがロングパルスレーザー、次に登場したものが
Qスイッチレーザー、そして最新のものがピコレーザーです。
それぞれの違いはレーザーが発射されている時間の長さです。
ロングパルスレーザーが最も長い時間レーザーが照射されています。
その次にQスイッチレーザー、
そしてピコレーザーはレーザーの照射されている時間が
最も短い最新レーザーです。
ナノ秒の1/1000は1ピコ秒になります。
このピコ秒という時間の間にレーザーが発射されています。
ピコ秒間だと何が良いのか。
このように科学技術が進歩するたびにレーザー技術も進歩し、
レーザーをより短い時間で発射ができるようになりました。
ミリ秒よりもナノ秒、ナノ秒よりもピコ秒と
レーザーの発射間隔をより短くすることで
お肌の熱ダメージが減っていきます。
ロングパルスレーザーでシミを取ろうとすると
お肌に熱が入りすぎてしまって
火傷してしまう可能性が出てきてしまいます。
Qスイッチレーザーが登場した時は肌に火傷を起こすことなく
シミが取れて画期的なレーザーとして登場しました。
しかしQスイッチヤグレーザーはシミは取れたのですが、
一定の確率で色素沈着といって
シミが取れた後にお肌が茶色くなってしまいます。
スイッチレーザーでもまだ熱が入ってしまうということことを
意味しています。
最新レーザーでやるピコレーザーはQスイッチレーザーよりも
さらに熱が入らなくなりました。
熱が入らないことによって片方の熱ダメージが減り、
シミ取りであれば、色素沈着のリスクがさらに減りました。
最新のピコレーザーはピークパワーが高くなる。
ピコレーザーはピコ秒間という非常に短い時間の間
レーザーを照射します。
すなわち、長い時間にダラダラとエネルギーが入るのではなく、
非常に短い時間の間にぎゅっとエネルギーが入ります。
このぎゅっとエネルギーが入る時のピークパワーは、
ピコレーザーは他のレーザーよりはるかに高くなります。
ピークパワーが高くなることによって、
より小さな粒子を破壊することができます。
例えばタトゥー除去する時にこれまでのレーザーでは
大きな粒しか破壊することができませんでした。
なのである程度回数を重ねていくと
どこかでタトゥー取れなくなってしまいます。
残った小さなインク粒子を破壊することができないからです。
ピコレーザーはピークパワーが高いので、より小さなインクの粒子を
破壊することができます。
したがって残っているタトゥーがより取れていき
これまでのレーザーよりも更に綺麗に、
そして全く取れなかったタトゥーも取れるようになりました。
ピコレーザーなら最新の毛穴の治療はできる
ピコレーザーはピークパワーが高く、
かつマックスエネルギーも非常に高いため、
そのエネルギーを利用して最新の毛穴治療することができます。
この毛穴治療をピコレーザーフラクショナルと言います。
略してピコフラクショナルと呼ぶこともあります。
通常は一本のレーザービームを、細い細かなレーザービームに
分散させます。分散された一本一本の小さなレーザー光線は
より高いエネルギーを持ってお肌に入ることになります。
肌に入ったレーザービームによってお肌の古いコラーゲンは破壊され、
破壊されてできた空洞の中に新たなお肌のコラーゲンができ、
新しい肌と置き変わって行きます。
これを利用して、毛穴部分を新しい肌と入れ替えていきます。
はこのような最新の毛穴が治療ができるのは、
パワーが強くピークパワーが高い
ピコレーザーだからこそ可能な治療法です。
最新の肝斑治療はピコレーザートーニング。
肝斑やくすみ治療にはこれまでQスイッチレーザーを用いて
レーザートーニングというレーザー治療を行ってきました。
このレーザートーニングをピコレーザーで行う治療を
ピコレーザートーニングと言います。
肝斑やくすみは、刺激を受けやすいものなので、
熱エネルギーができるだけ入らない方が
望ましいと言えます。
その点、ピコレーザーは熱ダメージが少ないので
よりお肌に優しく肝斑やくすみを取り除いていくことができます。
従来のQスイッチレーザーよりも、
より良い肝斑くすみ治療としてピコレーザーを選択できます。
ピコレーザーの最新機器は「エンライトンⅢ」
ピコレーザーにはいくつかの種類があります。
この中でも最も新しく、かつ効果の高いピコレーザーは
「エンライトンⅢ」という医療機器です。
マックスパワーが高く、3つの波長を使い分けることで、
様々な治療ができます。
ピコレーザーの中には、1波長しかないもの、
パワーが弱いもの、レーザーが安定しないものなどがあります。
エンライトンⅢは最も安定して結果が出せるレーザーと言えます。
ピコレーザーの最新治療のまとめ
ピコレーザーは最近のレーザーでは最新鋭のレーザーです。
そのレーザーの特性からタトゥー除去シミ取り、肝斑くすみ治療、
毛穴の開きや色素沈着の治療が可能です。
従来できなかった治療法を最新のピコレーザーが
より新しい方法でお悩みの治療がお家のみの
お悩みの解決に導いてくれます。
とりたいシミやくすみをピコレーザーで治療するのはいかがでしょうか。
記事著者
このページは医療に関わる専門的な内容になっています。
そのため、
医師免許を持った加藤晴之輔総院長をはじめ、
日本形成外科学会(JSPRS)専門医、
日本美容外科学会(JSAPS)正会員を有する
ルーチェクリニック医師陣が著者・監修し制作しております。
記事著者・総監修医師:加藤晴之輔
<総院長略歴>
- 岐阜大学医学部卒
- 東京大学大学院医学博士
- 医療法人社団光美会 理事長
- ルーチェクリニック 総院長
- 自治医科大学形成外科非常勤講師
<代表的な資格>
- 日本形成外科学会専門医 専門医一覧
- 日本美容外科学会正会員 名医を探そう
- 日本美容外科学会評議員 評議員一覧
- 国際美容外科学会正会員 Find a surgeon
- 日本再生医療学会会員
- アメリカ形成外科学会正会員
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