「婦人科形成と生理の関係」は、
大きく分けて以下の2つに分けられます。
- 生理中に婦人科形成を受けてもいいのか
- 婦人科形成を受けた後に生理が来た場合はどうなるのか
です。
今回はこの2つについて解説していきます。
婦人科形成手術の症例写真はこちらです。↓
☆婦人科手術(デリケートゾーンの治療)のyoutubeはこちら☆↓
生理中の婦人科形成手術は、どこの病院でも受けることはできません
まずは、「生理中に婦人科形成手術を受けることができるか」
について解説をしていきます。
ルーチェクリニックでは、
「生理中の婦人科形成手術は受けていただくことができません」
ただ、これはルーチェクリニック独自の
決まりではありません。
婦人科形成を取り扱うほかのクリニックのどこであっても、
「生理中は婦人科形成手術を受けることはできない」
としていることが多いです。
これにはきちんとした理由があります。
生理中で血液が出ている状態だと、
手術部位が見えにくくなってしまうからです。
ルーチェクリニックでは
熟練の医師が執刀にあたりますが、
それでも、「出血がみられる状態」と
「出血がみられない状態」では
患部の状態の把握のしやすさが違ってきます。
患者様をお守りするためにも、
生理中の婦人科形成手術は控えて頂いております。
また、生理中はホルモンバランスが崩れます。
このため、体の不調がみられる可能性も高いため、
こちらの観点からみても手術をおすすめすることはできません。
さらにいえば、婦人科形成手術の過程で
出血がみられた場合、
「その出血が生理由来のものか、
それとも婦人科形成手術の最中に出たものか?」を
判別することがわかりにくい場合もでてきます。
婦人科形成手術を成功させるためには、
患部の状況を把握することが必要です。
また、「タンポンを入れておけば
婦人科形成手術を受けることができるのではないか」
と考える人もいますが、
この場合も受けることができません。
なお、ここでは「手術を伴う婦人科形成」の話をしています。
「婦人科形成」と似た言葉として「婦人科」があります。
婦人科の受診の場合は、
生理中でも診察を受けられる項目があります』
たとえば、「不正出血がみられる」
「生理が止まらない」「経血の量が著しく多い」
「経血の色がおかしい、あるいは濃かったり薄かったりする」
というものです。
「アフターピルの処方をしてほしい」などの
ようなケースでも、生理中の受診が可能です。
「生理痛がひどすぎてお腹がとても痛い」などのようなケースも、
これに該当するでしょう。
このような場合は、「婦人科形成」ではなく、
「婦人科」に受診してください
(ただし、婦人科形成を扱っている病院でも
婦人科としてこれらの相談に乗ってくれるところはあるので、
いきつけの病院があるのならばそこに相談してください)。
なお、同じ「婦人科」であっても、
性感染症の検査や子宮がんの検診などは、
原則として生理中の受診は避けた方がよいでしょう。
「婦人科形成」は主にデリケートゾーンの
整形手術や美容的な面からアプローチしていくものです。
対して、「婦人科」は病気や体調不良を対象とするものです。
同じ「婦人科」という言葉を使っていますが、
生理中に受けられるかどうかの違いを理解しておいてくださいね。
婦人科形成手術の予約のタイミングと、婦人科形成を受けた後の生理の処理について
「生理中には婦人科形成手術を受けることはできない」
ということについて解説してきました。
ここからは、「それでは婦人科形成手術の予約は
どのようにするべきか」
「婦人科形成を受けた後に生理がきたときには
どのように対応していけばいいのか」
について解説していきます。
婦人科形成の予約のタイミングを考える
「生理中には婦人科形成手術は受けられない」
でした。カウンセリングはどうでしょうか?
カウンセリングの時に同時にデリケートゾーンの診察を行います。
なので、クリニックに行ってカウンセリングと診察を受ける時も、
生理ではない時のほうが良いです。
女性の生理は、基本的には25日~38日程度の周期でやってきます。
特に、20歳~39歳の女性の場合は28日を基本とし、
27日~29日の周期をとることが多いといえます。
このため、前回の生理から計算して、
「次の生理日」のおおよその検討をつけることが可能です。
次の生理日にあたりそうな日を計算し、
その期間の予約は避けましょう。
また、女性の生理周期は、正常に来ている人であっても
ある程度の「ゆらぎ」があります。
前後の期間にもある程度余裕をみてください。
なお、「いつもは正常な周期で来ているから
計算して予約したのに、
今月だけずれてしまって生理になってしまった。
もう予約は済んでいる」という場合は、
一度病院に問い合わせてみましょう。
婦人科形成手術後に生理になった場合はいままでと同じ対応でOKです
婦人科形成手術を受けた後に、
生理になった場合は、いつも通りに処理をしてください。
ナプキンで処理する人もこれを使って構いません。
いつもと同じようにしてください。
ただ、術後2日間程度は患部を
冷やしてもらう必要がある手術もあるので、
「生理が始まる直前に婦人科形成手術を受けること」は
できるだけ控えてください。
また、生理のタイミングに関わらず、
婦人科形成手術当日は生理用ナプキンを持参してください。
出血に備えるためです。
なお、婦人科形成手術後は性交渉は1か月間はできません。
婦人科形成と生理のまとめ
生理中は、出血がみられるため婦人科形成手術を
受けることはできません。
なお、生理の悩みなどに対応する「婦人科」の場合は
生理中でも受診できるところがあるので、
混同しないようにしてください。
婦人科形成手術を受けた後の生理の処理は、
いつも通りで構いません。
担当医師
佐野 仁美
堀口 舞
山口 華央
記事監修
このページは医療に関わる専門的な内容になっていますそのため、
医師免許を持った加藤晴之輔総院長をはじめ、
日本形成外科学会(JSPRS)専門医、日本美容外科学会(JSAPS)正会員を
有するルーチェクリニック医師陣が監修し制作しております。
記事総監修医師:加藤晴之輔
総院長略歴
- 岐阜大学医学部卒
- 東京大学大学院医学博士
- 医療法人社団光美会 理事長
- ルーチェクリニック 総院長
- 自治医科大学形成外科非常勤講師
代表的な資格
- 日本形成外科学会専門医 専門医一覧
- 日本美容外科学会正会員 名医を探そう
- 日本美容外科学会評議員 評議員一覧
- 国際美容外科学会正会員 Find a surgeon
- 日本再生医療学会会員
- アメリカ形成外科学会正会員
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婦人科形成統括医師・著者医師
略歴
2005年 筑波大学医学部卒業
2007年 東京大学形成外科
2014年 日本医科大学形成外科 助教
2017年 日本医科大学形成外科 講師
2019年 ルーチェクリニック銀座院
資格
東京大学大学院医学博士
日本形成外科学会専門医
日本創傷治癒学会 評議員
日本創傷外科学会 学会誌編集委員
担当医師
山口 華央
魚住 知美
記事監修
このページは医療に関わる専門的な内容になっています。
そのため、医師免許を持った加藤晴之輔総院長をはじめ、
日本形成外科学会(JSPRS)専門医、
日本美容外科学会(JSAPS)正会員を
有するルーチェクリニック医師陣が監修し制作しております。
記事総監修医師:加藤晴之輔
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